介護の仕事に就きたいと思いながらも、求人情報を見ていると、色んな種類の介護施設があることが分かります。ですが、その施設がどんなサービスを提供し、職員がどんな役割を果たしているかを知らずには選ぶ事はできません。
ということで、【ショートステイ・宅老所】の2つの施設を簡単に解説します。
長々と紹介してきた施設は今回がラストとなります。
ショートステイの役割とは
ショートステイには2種類あります。
「短期入所生活介護」「短期入所療養介護」の2つです。
ショートステイとは施設に短期間だけ入所して、食事や入浴といったサービスや機能訓練を受けるサービスで、利用できる期間は最長30日までとなっています。
短期入所生活介護とは、日常的な生活のサポートならびに、機能訓練などをしますが、医療サービスは受けられないサポートです。
主に特養と併設されている場合が多いです。
短期入所療養介護とは、機能訓練と医療サービスが中心で、短期リハビリ施設みたいな形です。
故に老健や病院と併設されている場合が多いです。
そこまで日常生活のサポートはしていません。
仕事としては、短期入所生活介護で働くのか、短期入所療養介護で働くのかによって、業務内容が異なってきますので注意しましょう。
宅老所の役割とは
宅老所とは、家庭的な雰囲気のなかで、一人ひとりの生活リズムに合わせた柔軟なケアを行っている小規模な事業所と定義されています。
今では同じような施設では、小規模多機能施設が主流となっていますが、1980年代から全国各地で始まった老人介護施設の草分け的存在です。
宅老所の多くは施設という形ではなく、民家を利用したものが多く、その民家の中でサービスを行っています。
大規模施設では問題行動のある困った利用者の方々でも、このような民家で小規模な施設だと、正常な動きを見せる利用者もいるので、今でも重宝されている施設の1つです。
こちらも職員として働くとしたら、小規模多機能施設と同じように、柔軟性ある対応をしていく必要があります。
以上、長かったのですが、主な介護施設の紹介でした。
では次項につきましては、介護を未経験から働くときのコツをお話ししたいかと思います。