介護施設の種類・サービスと役割 【特養・老健・病院】

介護の業界・職種の説明・概要

介護の仕事に就きたいと思いながらも、求人情報を見ていると、色んな種類の介護施設があることが分かります。ですが、その施設がどんなサービスを提供し、職員がどんな役割を果たしているかを知らずには選ぶ事はできません。
ということで、今回は【特養・老健・病院】の3つの施設を簡単に解説します。

特別養護老人ホームの役割とは

通称は「特養(とくよう)」と言います。
身体や精神に障害などがあって、家庭での介護が難しい、65歳以上の高齢者が入所条件となる施設。
要介護度が3~5の方々が入居します。

入居したら、ここが住む場所となり、最後の瞬間まで、ここで暮らす施設となります。

要介護度が3~5の方々が入居しますが、実際には4~5くらいの方々がほとんどを占めていますので、自立に向けて積極的な介護を行うというよりは、日々の生活に寄り添う介護が中心です。

つまりは話し相手・リハビリというような感じではなく、入浴介助や見守り介護ということが中心です。

快適な毎日を過ごせるように、日々、サポートをするのが基準となる施設です。

介護老人保健施設の役割とは

通称は「老健(ろうけん)」と言います。
入所の基準はマヒやけがをしていたが、安定してきた高齢者を、入所期間の限度を原則3ヶ月として、家に帰せるようにリハビリする施設です。

ですので特養に比べれば、動ける方々が多いのが特徴です。

とは言え、特養の空きが出るまで、特養代わりに使われているケースもありますので、寝たきりの要介護度が高い方も少数はいます。

仕事は特養と若干違い、リハビリのお手伝いが主な仕事です。
また動けるということはトイレ誘導など、誘導の仕事も中心となります。

病院の役割とは

病院に関しては、いろいろな患者さんがいますが、介護度で言えば、要介護度が4~5の方々が入ります。
近頃は受け入れるベッド数が少ないせいか、最後まで見守るということは少なく順番待ちの状態ですが、業務自身は特養と同じような業務となります。

ただ特養以上に動けない方が多いので、介護職として働く場合は寝たきりの入院患者のお世話をするというような仕事が中心の内容となります。

そうなると話し相手ということは出来ませんが、社会貢献や人命作業ということで、やりがいを感じられる方が病院の介護士として働いている方が多いです。
そういった方にはおすすめです。

では次項につきましては、他の介護施設の種類を見ていこうと思います。

次ページ:介護施設の種類・サービスと役割2 【居宅介護・訪問入浴】

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