デイサービスの求人、もしくは仕事内容に関心があるが、どのような仕事か不安を持つ人もいると思います。なので、数回に渡ってデイサービスの職員の仕事内容について解説していきます。
今回はリハビリの仕事を担っている「作業療法士」や「理学療法士」についてです。
リハビリの手助けをする作業療法士
デイサービスの中には機能訓練ができる施設もあります。機能訓練とは、パワーリハビリや作業など、特定の身体部位の機能を改善させることです。
例えば、歩行する時に左足がうまく動かせないためにうまく歩けないという人の場合、左足を集中してリハビリを行い、歩けるようにします。このようなリハビリはデイケアが担当ですが、デイサービスでも機械を導入し、行っている所があります。
このような機能訓練を行っているスタッフが作業療法士や理学療法士です。
日常の作業を通して体の機能を改善
作業療法士は手芸や園芸、音楽などの日常にあるものを活かして利用者の機能を改善していきます。入浴や食事の嚥下の際も、身体のどの部位の機能が低下しているか分析してリハビリのプランを立てていきます。
最近聞かれる、音楽療法士や園芸療法士も作業療法から派生した分野です。これらは民間の資格であるため、国家資格である作業療法士には及びませんが、様々な分野で作業療法は活かされています。
大規模なデイサービスにしかないかも?
デイサービスで作業療法士がいるのは多くの場合、大規模なデイサービスであり、他の仕事と兼務している場合がほとんどです。機能訓練のサービスは希望者にみ受けられるため、入浴サービスなどと比べると受ける人は少ないです。
リハビリ関連の中心的存在の理学療法士
「作業療法士」と名前が非常に似ている『理学療法士』。理学療法士とはどのような違いがあるのでしょうか?
理学療法士と作業療法士の違い
『理学療法士』は日常生活動作関係のリハビリを行っています。運動を中心に行うため歩行や腕を上げたりなど体の部位を動かすことが多いです。
一方、「作業療法」では手工業や芸術など、体の複数の部位を使って行うリハビリが多いです。
『理学療法』の中心は運動療法と物理療法です。
運動療法では体操を行ったり、機械を使ってのリハビリを行っています。物理療法では、電気の刺激や水などを使うことで、体に刺激を与えてリハビリを行っています。
大規模なデイサービスでは機械が多い所もあり機械を使って理学療法をしています。
また、理学療法士は業務独占資格でないため看護師や介護士が代わりに行っていることもあります。
デイケアとデイサービスで理学療法の質に差があるかも…?
デイサービスで行う場合、入浴が終わった後、昼食までの時間を使ってサービスが行われる場合が多いです。理学療法は入浴などのサービスよりも点数が高いため、限度額を超えてしまう場合もあります。
ただし、専門のスタッフがそろっているデイケアなどと比べると質は下がってしまう
ため、デイサービスで理学療法を受ける場合は注意が必要です。