ショートステイとは?特養と老健の違いや、1日の流れを解説

家族の介護が大変な場合、ショートステイを利用することがお勧めです。
今、このページを見ている方の中には、まさにショートステイを使おうと考えている方もいるかもしれません。もしくは、介護職への転職の為に、ショートステイがどんな施設か調べている方かもしれませんね。

ここでは、まずショートステイの概要について解説し、その後、特別養護老人ホーム(特養)・介護老人保健施設(老健)それぞれのショートステイについて書いていきますので、気になる内容のものがありましたら、読んでみてください。

 

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ショートステイとは?簡単な概要と1日の流れ

まずショートステイとはどのような施設なのか、解説していきます。

 

短期間だけ入所できる施設で介護・看護職員付き!

ショートステイは、短期入所施設とも呼ばれ、高齢者が短期間の間、施設に入所できる施設です。
特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの入所施設に設置されていることが多いです。

1泊だけでなく、2泊以上も可能です。その分お金はかかりますが、お金があれば利用することができます。

入所施設であるため、介護職員や看護職員が配置され、介護支援サービスを受けることができます。

ショートステイの1日の流れ

一日の流れは以下の通りになります。
利用者は家族が送迎する場合もあるし施設の車で送迎する場合もあります。

午前では、入浴する場合やリハビリを行うことがあります。特養、老健それぞれの施設の特徴に合わせたプログラムがあります。

12時には昼食があり、口腔体操や口腔ケアなどが行われます。

午後では、おやつがあったり季節の行事が行われます。
思い思いの時間を過ごした後、17時に夕食になります。
口腔ケアなどの後、自由時間となります。

21時には各自のベットに行き、消灯となります。
夜間も容体の急変があったり、排泄などがあるため、夜勤の職員が随時見回りを行っています。

このような流れで一日を過ごします。
家に帰る際は、施設の車で送迎をしたり家族が迎えに来ることもあります。

 

特養に併設されるショートステイの特徴

介護の現場で働きたいけど、ショートステイってどんな施設かイマイチ理解していない人は多いかと思います。また、家族の介護をしているけど、ショートステイって何をしてくれる場所かわからないという方もいると思います。なので、まずショートステイの概要について解説しています。

入所施設の一つである、特別養護老人ホーム(特養)の中にショートステイが設置されている所が多いので、この介護施設の解説です。どのような施設なのでしょうか。

 

特養のショートステイの特徴は?

特養では、1つのフロアに何人かの利用者が配置されていて1つのユニットが形成されています。
1つの階にいくつかのユニットがあり、ユニットごとに生活をしています。

特養では要介護者の高齢者しか利用できない事もあり、ショートステイを利用する人も要介護の人がほとんどと言えます。

要介護者で無くても利用することはできるが…費用の負担が大きい

ショートステイは介護認定を受けていなくても利用することができます。病気やケガなどで明らかに介護が必要としている人の場合です

ただし、要介護認定を受けていると1割負担で済みますが、受けていないと全額の負担になります。

特養ショートステイの1日の流れ

一日の流れとしては、各利用者が思い思いに過ごしていることが多いです。ベットがある部屋で過ごす事もあれば、皆が集まる共有スペースで過ごすこともあります。
「生活の場」であるため、やりたいことが尊重されます。

ただ、入浴に関しては順番があります。
主に午前中に入りますが、午後にまたがることもあります。

ショートステイでは毎日利用者が異なるため、入浴にかかる時間も毎日違うのが特徴と言えます。入所している利用者が優先されるため、入浴する時間は遅くなりがちです。

 

老健のショートステイ。特養との違いは?

高齢者の場合、特別養護老人ホーム(特養)のショートステイと、介護老人保健施設(老健)のショートステイどちらを利用すべきか迷う場合があります。
上で特養のショートステイについて書いていきましたので、次は老健のショートステイについて詳しく見ていきたいと思います。

 

特養と老健に併設されているショートステイの違いは?

特養と老健のショートステイの違いは、医療関係者の数が違うということです。特養は生活の場としての施設であるため、介護職の職員が多く在籍しています。

一方、老健は在宅復帰を目指しているため医師や看護師、リハビリ関係者が多くいます。そのため、医療に関しては強みがあるといえます。

リハビリに重点を置いた老健ショートステイ。でも費用は…

在宅復帰を目指す老健のショートステイは、健康な生活を求める家族や利用者本人に人気が高いのですが、ただし特養のショートステイと比べると料金が高いです。医療サービスは料金が高いためです。

ショートステイに関しても、リハビリに関係している時間が多くとられています。例えば、手作業などを行う作業療法や特別な機器を使って身体を動かす理学療法、嚥下の訓練を行う言語指導が行われます。

ショートステイに通う人は、普段デイケアを利用している人が多い傾向にあります。介護している家族がどうしても介護できない場合にショートステイを利用することが多いです。

老健ショートステイはリハビリだから健康な高齢者が多いと思われがちだが…

特養は要介護度が高い人が多く、老健では比較的元気な高齢者が多いのではないかと疑問に思う人も多いかと思います。
リハビリと聞くと、元気な人を連想するためだと思われます。

しかし、老健にも要介護度の高い人はいます。例えば、片麻痺のある人です。もう片方が元気であるため、元気そうに思いますが、麻痺があると使わない筋肉がどんどん萎縮していくため健康状態が悪化していきます。

このように、老健のショートステイにもいろいろな特徴があります。

 

 

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