『あると便利』から『必須』になりつつある【実務者研修】

介護には様々資格がありますので、本カテゴリーでは各資格の簡単な特徴などを解説していきます。

実務者研修という資格を知っていますか?
これは今まで介護の資格を取得する為の研修内容が重複していたり複雑になっていたので、資格の取得の養成体系が整理・統合されてできた資格です。
今回はこの実務者研修について解説していきます。様々なメリットがあるのでぜひ取得をオススメできる資格です。

実務者研修は新しくできた資格

実務者研修は、これまでの介護職員基礎研修ホームヘルパー1級の資格が統合されたものです。
研修を終えた方は介護職員実務者研修修了者となります。

ヘルパー2級よりは多く勉強しているが介護福祉士よりは専門性はないという位置づけでしたが、統合されることで位置づけがはっきりとしました。

介護福祉士の取得に必須となった

また、平成27年度から、介護福祉士の資格を取得するためには、単に国家試験に合格するだけではなく実務者研修を修了することが義務付けられます

つまり、介護福祉士の資格を取得するのが大変になるということです。国としては介護士の質を上げることに力を入れようとしており、それだけ実務者研修の内容が大事ということが伺えます。

実務者研修受講の時間は保持資格によって短縮される

研修時間は一人一人が持っている資格によって異なります。
無資格なら450時間、初任者研修修了者なら320時間、介護職員基礎研修修了者なら50時間となります。持っている資格で研修時間が異なるのが特徴です。

実務者研修で受けるメリットはなんだろう?

それでは、実務者研修を取得することで、どのようなメリットを受けるのでしょうか。

① サービス提供責任者になれる

第1に、サービス提供責任者になれることです。
訪問介護の事務所では必ず必要になりますが実務者研修の修了者か介護福祉士を持っている人しかなれることはできません。
つまり、キャリアアップとして考えることができます。

② たん吸引と経管栄養が学べる

第2に、たん吸引と経管栄養が学べることです。
本来、この二つは看護師が行える業務ですが介護士も基本的なことを勉強することができます。
今後、介護が必要な人は増えていくことから様々な業務に対応できる介護士が増えていくと予想されます。

③ 介護福祉士の実技試験が免除

第3に、平成27年度までに資格を取得しておくと介護福祉士の実技試験が免除になります。
ただし、実技試験が免除になるのは、「実務経験3年以上」の方のみなので、注意です。

このように、実務者研修を修了しておくと様々なメリットがあると言えます。

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