障害者の外出時に活躍する【ガイドヘルパー】とは?

介護には様々資格がありますので、本カテゴリーでは各資格の簡単な特徴などを解説していきます。

障害のある人が外出する際は様々な困難を伴います。
段差であったり交通機関の利用など一人では進むのが大変であることが多いです。
そんな時にガイドヘルパー(正式名称は移動介護従業者)が活躍しますので、今回ご紹介します。

ガイドヘルパーは障害者の外出を支援

ガイドヘルパーとは、知的障害や視覚障害、全身性障害(脳性まひなど)のある人がスムーズに外出ができるように支援する人のことです。

利用者が外出していろいろなことをしたいという希望に沿えるように支援することを目的としています。

ガイドヘルパーの正式名称は「移動介護従業者」です。他にも「外出介護従業者」「移動支援従事者」と呼ばれることもあります。

サポートする対象者人によって必要な資格が変わってくる

それぞれの障害によって気をつけるポイントは変わってくるために別々の研修となっています。
訪問介護員以上の資格を持っている人は知的障害のある人の外出支援はできますが、視覚障害と全身性障害のある人の外出支援はそれぞれの資格を持っていないとできないことになっています。

ガイドヘルパーの研修の種類は?

  • 視覚障害者同行援護従業者養成研修

    視覚障害のあり、1人で行動するのが難しい人が外出する時に、同行・支援する。支援内容は移動・排泄・食事などの介護、その他必要となる援助を行う。

  • 全身性障害者ガイドヘルパー養成研修

    先天的あるいは後天的に身体に障害をもち、行動するのが非常に困難な人が出かける際に、移動の援助や介助を行う。

  • 知的・精神障害者行動援護従業者養成研修

    知的もしくは精神的な障害を持っている為に行動に困難がある人の外出を支援する。行動時の危険を避けるために様々な介助を行う。

研修を受講したい場合は情報のアンテナを常に立てておくこと

受講要件や研修のある時期は県や市町村によって異なります。また初心者研修などの研修と比べるとなかなか見つけにくいことも特徴です。
地方になると年に1回である県もあります。そのため、いつ開講しているのか情報収集することが大切になってきます。

また、資格を活かせる職場も少ないです。
NPO法人などが小規模で運営していることが多いです。
公共交通機関だけでなく、車で外出することもあるため車を上手に運転することができることも採用条件に入る場合もあります。

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