介護の仕事に就くために資格を取ることは大切だと思っている人はとても多いです。
他業種から転職する人の中には、仕事をする前にとにかく資格をたくさん取っておこうと考えて勉強している人が多いですし、前回も介護の資格を取る意義・理由について書きました。
でも、資格が沢山あればいいのでしょうか?その疑問について、今回は書いていこうともいます。
『資格があれば万事OK』ではない!実務の必要な3つの理由る
どれだけ資格がたくさんあっても実務経験がないとあまり意味はありません。
なぜでしょうか。
① 介護経験からくる判断ができる
第1に、介護の仕事は経験が重要視されるからです。
目の前の利用者が急に体調が悪くなったとき、頭の中にある知識だけで判断するのはとても難しいです。
「少し前のこのような要因で体調が悪くなった。」「いつもと較べて様子がおかしい』など経験から判断できる部分が多々あります。
長年一緒にいるスタッフは勘がするどいということがありますが、経験の大切さを物語っています。
② 資格には実務経験が必須(特に難易度の高い資格)
第2に、高度な資格になると実務経験が必要になってくるからです。
介護の代表的な資格である介護福祉士は3年の実務経験が必要ですし、ケアマネージャーは5年の実務経験が必要になります。
勉強のみをしていると、これらの資格を取得できるのが遅くなります。
実務経験は転職する際にも大切になってきます。
③ 知識と実務の差がある
第3に、介護技術は経験から上達していくものだからです。研修などで勉強しても、実際の高齢者や障害者が相手ではないためどうしても違いが出てきます。
知識が多すぎると修正するのに時間がかかってしまう場合があるため、経験を積み重ねていくことが大切になってきます。
単に経験をすればよいのと言うわけではありませんが、知識と経験の両方が大切です。
どちらか一方に偏ってしまわないようにバランスを考えていくようにしましょう。