ショートステイ利用までの流れ・手順、相談先や料金について

ショートステイを利用する

ショートステイを利用する人は、家庭に高齢者や障害のある人がいて介護をしている家族が主な利用者です。介護は24時間に及ぶため、出かけることが難しいです。しばらく家を離れる必要の場合、または介護の息抜きをしたいという目的のためにショートステイを利用することになります。

今回は、利用の流れや料金のポイントを紹介します。

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ショートステイ利用までの流れ・手順

それでは、どのようにショートステイを利用すればよいのでしょうか。まずは簡単な流れを紹介します。

まずは【要介護・要支援】の介護認定を受ける必要がある

介護されている人(被介護者)が要介護認定を受ける必要があります。ショートステイは介護保険の支援サービスであるため、要介護認定を受けて、介護が必要であることを公式に認められる必要があります。

要介護認定を受けて介護度がつくと、安い料金でショートステイを利用することができます。これはどの施設でも同じです。

介護認定なしで使える施設もあるが【質】に注意

例外的に介護保険を使わずに実費で利用できる施設も存在します。このような施設は、介護保険で認められた施設ではなく民間の施設であることが多いです。誰でも利用ができる反面、サービスの質はまちまちであるため、利用する時は注意が必要であると言えます。

名称も「ショートステイ」ではなく、「お泊りデイ」「ナイトケア」など少し変わった名称であることが多いです。良く調べてから利用するようにしましょう。

 

ショートステイ利用に向けて最初の相談

ショートステイを利用する流れは分かりましたが、まず何をすればいいのか?最初にすることは…相談することです。いきなりショートステイに申込みではないのです。紹介していきます。

最初に相談する地域包括支援センター

全国各地に、地域ごとに地域包括支援センターがあります。市町村ごとではなく、さらに細かい地域ごとにあります。まずそこに相談することになります。

地域包括支援センターでは、社会福祉士や保健師など、高い知識と経験を持った専門職がいていろいろと相談に乗ってくれます。介護保険の申請の仕方から、ショートステイを利用するまでの手順についてなど、親身に相談に乗ってくれます。

ケアマネジャーと一緒に予定をたてよう!

要介護認定についても話が進むと思いますが、担当するケアマネジャー(ケアマネ)がつきます。ケアマネは居宅支援事務所にいるため、その事務所の紹介も行ってくれます。

介護認定が終わると、担当するケアマネと一緒にショートステイの予定を立てることになります。介護サービス全体の予定をケアプランといいますが、納得するショートステイになるように、しっかりと相談するようにしましょう。

最初の相談先である地域包括支援センターでは相談業務だけでなく、介護予防や啓発に関わるイベントも行っています。ショートステイだけでなく、いろいろと相談してみてはいかがでしょうか。

 

ショートステイの利用にかかる料金・費用は何で変わるか?事前にポイントを知っておこう!

ショートステイを利用する段階になって、気になるのがやっぱり料金ではないでしょうか? 利用者はもちろんですが、ショートステイで働こうと考えている方も、料金体系がどうなっているのかを知っておくことは必要かもしれませんね。 料金の明確な基準については施設によって多少なりとも差が見られますのが、料金の目安になるポイントを紹介します。

ショートステイの運用は併設か単独か?

まず、ショートステイ単独なのか、特養に併設されているショートステイなのかによって料金は異なります。 併設型では、介護士や看護師などを他の施設と兼ねて雇えるため、料金も若干安い傾向にあります。

個室か多床室で料金は大きく違う

次に個室か2人から4人の多床室かでも違ってきます。昔はたくさんの利用者を入れるために多床室が基本でした。 しかし、最近では一人でのんびり暮らしたいという利用者の希望から個室も増えてきています。 当然ながら、個室の方が料金が高いです。多床室が400円前後なのに対し、個室だと1500円前後になります。

食事の利用料は一食ごと?一日分?持ち込みは?

次に、食事についてですが朝食、昼食、夕食で料金が異なります。一般に朝食はあまり食べない人が多いため、量が少なくなっています。 そのため料金も安いです。 ショートステイを利用する時に食べ物を持参する人がいます。なるべく利用料金を安くしたいという目的ですが、持ち込み可能かどうかは施設によって異なります。 また、一食ごとに利用料を計算する施設と、一日分の食費をまとめて請求する施設があります。 例えば、2食しか食べていなくても、3食分で請求される可能性もあります。事前に施設に確認するようにしましょう。 このように、利用料金は様々な側面があります。

 

ちょっと耳寄り!ショートステイ利用料を安くする方法

要介護などの介護認定が出ていたとしても、ショートステイは宿泊に関わるため、費用は高いです。何泊もしているとあっという間に介護保険で使える点数が限度額をオーバーしてしまい、自己負担になってしまいます。 費用を少しでも安くする方法は皆知りたいかと思いますので、ちょっと紹介します。

世帯分離で減額認定

一つの方法として、世帯分離があります。 親世帯と子世帯を別々の世帯として市に届け出を出すという方法です。 例えば、両親と妻との4人暮らしをしている場合、両親2人を世帯から離して、2人ずつの世帯にするという方法です。 こうすることで、両親2人のみの収入で介護保険に関わる料金が計算されるため低収入に適用される減額認定が受けられます。 収入が低い場合、ショートステイに払う費用も安くできるため便利な制度です。

ただし、独身で両親と暮らしている場合は世帯分離が難しいと言われています。 両親の生活が苦しい場合、子どもには扶養義務が生じるためです。 ケースバイケースなので、一概には言えませんが断られる可能性もあると言えます。 世帯分離をしたい場合、市役所に相談することになります。介護保険課に相談することが多いようです。 このように、ショートステイを利用する際は料金を安くする方法があります。 様々な情報を集めてうまく利用してみて下さい。

 

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